Author Archives: MRoge

Jackson Brown / Columbia 1978 / 1DVDR

Jackson Brown / Columbia 1978 / 1DVDR /Uxbridge Merriweather Post Pavilion, Columbia, Maryland, USA 20th August 1978 (PRO-SHOT) Click Image To Enlarge   ジャクソン・ブラウン1978年ツアーの様子を捉えた定番映像として親しまれてきた、8月20日のコロンビア公演を捉えたBBC『JACKSON BROWN IN CONCERT』。彼のライブキャリアにおける最初の頂点とも呼べるツアーの様子を捉えた映像としても価値は計り知れない。 そんな重要映像であった割りに近年は見過ごされており、現在YouTube上で見られるのは圧縮率が高い劣化バージョンかつ分割アップロードされた見づらいものばかり。 そんな定番映像の不遇な状況に喝を入れるべく登場したのは当時のリアタイ放送を録画したVHSマスターのバージョン。 流石にYouTube上に溢れる圧縮されまくりバージョンとは異次元の見やすさが際立ちます。もちろん70年代のVHS録画ですので現在の放送レベルには及ばないものの、むしろ70年代のビデオ映像らしい質感も自然で良き。 その放送に際して一時間を切る長さにまとめられた(当時ライブを完全に放送するテレビ番組はありえませんでした)せいで完全収録から程遠い内容となってしまった点は惜しまれますが、それでも『RUNNING ON EMPTY』の大ヒットと共に敢行された絶頂ツアーからプロショット映像が残されたというのは大きい。 しかもBBC放送らしくカメラアングルが非常に練られており、ジャクソン以下ステージ上の各プレイヤーの姿を見事なカメラワークで捉えてくれているから見飽きません。 中でもデヴィッド・リンドレーに至ってはオープニングとエンディングで「featuring David Lindley」と言うテロップが現れるほど絶大な存在感を放っており、十八番のスライドだけでなくストラトを下げて普通にリードギターを弾く、さらに「Cocaine」ではジャクソンの横でバイオリンを弓だけでなくピチカートで鳴らすといった大活躍。 それに何と言ってもフィナーレ「Stay」おける、あのなめらかボイスで歌い上げる(しかもコミカルな身振り手振りを交えながら)リンドレーの様子もBBCはばっちり捉えてくれている。 何よりリンドレーと演奏するジャクソンが本当に楽しそうで、やはり彼にとって最高の相棒であったことを思い知らされます。 「Running On Empty」ではリンドレーとジャクソンによる文字通り白熱のスライド・バトルが繰り広げられた様子が見られるのも圧巻。これもまた78年ツアーならではの光景でしょう。 さらにバックコーラスには懐かしのローズマリー・バトラーの姿も捉えられており、彼女もライブ全編に渡って大活躍。 極めつけは78年ツアー・バンドにおけるリンドレーと二枚看板といっても過言でないドラマー、ジム・ゴードンの姿が随所で見られる点もマニアには大きな魅力かと。70年代後半の彼の姿を捉えた映像と言う価値は高い。 このように一時間足らずの中に78年ツアーの魅力が見事に凝縮された最高のプロショット映像のアッパー版が遂に姿を現しました。言うまでもなく音声はサウンドボード! The BBC’s “JACKSON BROWN IN CONCERT” captures the Columbia performance on August 20th, which has ...

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Pink Floyd / At The Rainbow 1973 / 2CD

Pink Floyd / At The Rainbow 1973 / 2CD / Sigma Rainbow Theatre, London, UK 4th November 1973 (1st & 2nd Show) Click Image To Enlarge The shocking master of “DARK SIDE OF THE MOON Tour” is newly discovered from the popular “Mike B” collection! Making full use of related sound sources, we have created a definitive record that updates ...

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Jackson Browne / Old Grey Whistle Test 1976 HD: Rebroadcast 2023 / 1DVDR

Jackson Browne / Old Grey Whistle Test 1976 HD: Rebroadcast 2023 / 1DVDR /Uxbridge New Victoria Theatre, London, England 7th December 1976 (PRO-SHOT (UPGRADE)) Click Image To Enlarge アルバム『THE PRETENDER』のリリースに際して初めてワールドツアーを敢行したジャクソン・ブラウン。12月にはヨーロッパを廻っているのですが、そこからの副産物として生み出されたのがBBCの音楽番組『OLD GREY WHISTLE TEST』への出演。 結果として1976年ツアーの(テレビスタジオでの収録ですが)プロショット映像が残されるという大変ありがたい存在に。元々76年ツアーは本人がワールドツアーを意識して初めて本格的なバックバンドを結成、それ故にいくつかのテレビ収録が行われたのですが、それらの中でも一番ポピュラーな存在としておなじみだった『OGWT』。 言うまでもなくVHSの時代から親しまれてきたマニアも少なくないかと思われますが、今回リリースするのはつい最近になってBBCがデジタル放送で公開した最新の再放送バージョン。 70年代『OGWT』の再放送バージョンと言えば翌年のクラプトンの出演『OLD GREY WHISTLE TEST 1977 HD: REBROADCAST 2023』がその鮮明画質で大センセーションを巻き起こしていますが、正にそのジャクソン・ブラウン版。 もっとも単純に演奏やライブアクトとしての完成度は今回同時リリースでスタープレイヤーたちをバックに従え、やはりBBCが放送した『COLUMBIA 1978』の圧勝となる訳ですが、まだバックバンドを従えたばかりの初々しい雰囲気が完璧すぎる画質で捉えられている。 この画質はあまりに鮮烈で、もうこのままプレスDVDでリリースされたとしても何ら遜色のないハイレベルなもの。大好評クラプトンの『OGWT』と同様、今回も圧巻のアッパー版へと生まれ変わってくれたのです。 デヴィッド・リンドレーも『COLUMBIA 1978』の時ほど圧倒的な存在感を放っておらず、あくまでバンドの一員といった佇まい。むしろここでは1976年当時の凛々しいジャクソンのルックスと歌声に釘付けになること請け合い。 『RUNNING ON EMPTY』でロッカーに進化する前の、まだ初期のアルバムの憂いをたたえた世界をそのままバンドに変換したようなジャクソンのステージがこれほどまでの画質で見られるとは。 このツアーでは親友ウォーレン・ジヴォンがジャクソンの前座を務めており、ここでも彼に呼ばれて「Mohammed’s Radio」を一曲披露しているのですが、そこで映し出されるジヴォンの姿がまた若々しい。 一時間にも満たない放送時間ではありますが、『THE PRETENDER』の時点までのジャクソンを凝縮したような名曲満載、最強のセトリで繰り広げられるライブの素晴らしさと言ったら。まだこの頃のジャクソンとバンドには『COLUMBIA 1978』のアリーナよりこじんまりとしたテレビスタジオの方が似合っている。 もはやマニアだけでなく一般の音楽ファンにもジャクソン70年代最高のライブ映像の一つとして自信を持って推せる衝撃的なハイクオリティ・プロショット。これはもう一家に一枚レベル! Jackson Browne went ...

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Eric Clapton / Brussels 1978 Master Cassette / 2CD

Eric Clapton / Brussels 1978 Master Cassette / 2CD / Beano Vorst Forest National, Brussels, Belgium 19th November 1978 Click Image To Enlarge [Representative sound source of the 1978 Backless Tour! ] This week, Eric Clapton’s best live sound source will appear again. This work is a shocking master provided by a heavyweight taper living in the UK that we ...

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Eric Clapton / Orchestra Night 1991 1st Night Master / 2CD

Eric Clapton / Orchestra Night 1991 1st Night Master / 2CD / Beano Live at Royal Albert Hall, London, UK 3rd March 1991 Click Image To Enlarge [The finest audience master of the first day of 1991 RAH Orchestra Night appears! ] At Eric Clapton, another top-quality master has arrived from our well-known British taper. From the 1991 Royal Albert ...

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Aerosmith / Live In A Hard Place 83 /1CD

Aerosmith / Live In A Hard Place 83 /1CD / Non Label Live In A Hard Place 83 Click Image To Enlarge   AEROSMITH史上、唯一にして最大の特異点であった『ROCK IN A HARD PLACE』時代。その貴重な生演奏を脳みそに流し込んでくれる衝撃の極上サウンドボード・アルバムが登場です! そんな本作に刻まれているのは「1983年3月4日オーガスタ公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。AEROSMITHと言えば、ロック史でも珍しいほどメンバーチェンジの少ないバンドだったわけですが、「少ない」であって「ゼロ」ではなかった。ジョー・ペリー/ブラッド・ウィットフォードの代わりに「ジミー・クレスポ/リック・デュファイ」をギターに迎えていたのが『ROCK IN A HARD PLACE』でした。本作は、そんなオーディエンス録音ですら稀少な時代の極上サウンドボードなのです。良い機会でもありますので(少し長くなりますが)ここで「オリメンじゃないAEROSMITH」の歩みを俯瞰してみましょう。 ●1979年 《6月:ジョー離脱→ジミー・クレスポ加入》 ・6月30日ー10月7日:北米#1a(6公演) 《11月16日『NIGHT IN THE RUTS』発売》 ・11月2日ー12月28日:北米#1b(11公演) ●1980年 ・1月10日ー12月3日:北米#2(28公演) ●1981年 《7月:ブラッド離脱→リック・デュファイ加入》 ●1982年 《8月27日『ROCK IN A HARD PLACE』発売》 ・10月31日ー12月30日:北米#3a(31公演) ●1983年 ・1月4日ー3月5日:北米#3b(31公演)←★ココ★ ・4月21日ー5月30日:北米#4(9公演) ・7月23日ー8月12日:北米#5(10公演) ・10月30日:プロヴィデンス公演 ・12月28日ー31日:北米#6a(3公演) ●1984年 ・1月6日ー2月17日:北米#6b(7公演) ...

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KISS / The Definitive Unreleased Outtakes Masters / 3CD

KISS / The Definitive Unreleased Outtakes Masters / 3CD / ZODIAC For the first time available, never released master quality demo and outtakes collection Click Image To Enlarge   全世界のKISSコレクターを震撼させている当店の新発掘サウンドボード・シリーズ。その真打ちとも言うべき、スタジオ超大作が登場! もちろん無論、史上最高峰クオリティを永久保存するプレス3CDでリリース決定です!! そんな本作に刻まれているのは、全20種・64曲分に及ぶスタジオ録音。録音期間は1969年ー1985年で、結成以前から『ASYLUM』に至るまでのデモ/アウトテイクを史上最高峰クオリティで網羅した超・決定盤です。何よりも衝撃なのは、全編が完全新発掘マスターであること。KISSのデモと言えば、幾多のブートレッグだけでなく公式ボックスや各種デラックス・エディション等も発掘されてきたわけですが、本作はそれらとは異なる。とあるKISSの保管庫から流出した大元マスターであり、衝撃マスターを連発してきた当店の関係者ルートでもたらされたものなのです。これまで一切出回ってこなかったテイクはもちろん、録音/演奏自体が既発と同じであっても音質や長さが違う別マスター。そのすべてが史上最高峰を更新しているのです。 ともあれ、本作は巨大にして特濃。駆け足ながら内容をご紹介していきましょう。 【DISC 1:結成前からLOVE GUNまで(8種)】 ●1969年ー1973年:デビュー前デモ(3種・8テイク) 本作はプレスCD×3枚組でして、秘宝スタジオ録音の数々を時系列で永久保存。1枚目は、デビュー前から黄金時代までの9年間を特集しています。 まず最初に収録されているのは、デビュー前のデモ3種。1つめはジーン・シモンズにとって最初のバンドだった“BULLFROG BHEER”。公式『THE BOX SET』にも収録された「Leeta」の他「Stanley The Parrot」も収録しています。2つめはピーター・クリスがKISS以前にいた“CHELSEA”。1970年にアルバム・デビューも果たしていましたが、その後に未発表の2ndアルバムを制作。本作は、その2ndアルバムのデモから「Beth」の原曲「Beck」を収録しています。どちらも驚きなのは、サウンド・クオリティ。「Leeta」は公式テイクと比較しても明らかに鮮度が上で極めてナチュラルですし、「Beck」に至っては従来のヒスまみれヨレまくりとは完全別次元の極上サウンド。今回の流出マスターがいかに確かな素性なのかを物語る幕開けです。 そして、アップグレードぶりに震えるのは、3つめの“KISS EDDIE KRAMER DEMO”。『地獄からの使者』の約半年前に制作された超有名デモなわけですが、本作は何と大元マスター・テープ起こし! 公式化されていない2曲を含め、「0thアルバム」とも呼ばれる5曲全部が究極クオリティで楽しめるのです。 ●1976年:ジーン・デモ(2種・12テイク) 続くのは、1976年に制作されたデモ2種。“CUTTING ROOM DEMOS(5曲)”と“GENE SIMMONS DEMOS(7曲)”です。どちらもジーンによるデモで、後のソロアルバム『GENE SIMMONS』ナンバーやボックス『VAULT』で日の目を見た曲のデモが並んでいます。 特に衝撃なのは後者“GENE SIMMONS DEMOS”でしょう。今回発掘されたまったく新しいバージョンで、2001年の公式『THE BOX SET』や『DESTROYER』のデラエディ、さらに言えば当店の『STUDIO DEMOS ...

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Kansas / Springfield 1979 Soundboard / 2CD

Kansas / Springfield 1979 Soundboard / 2CD / Virtuoso Springfield Civic Center, Springfield, MA, USA 2nd September 1979 Click Image To Enlarge   『LEFTOVERTURE』『POINT OF KNOW RETURN』『MONOLITH』と連続で全米トップ10に送り込み、3作ともプラチナ・アルバムを獲得。まさに全盛時代の真っ直中にいた1979年のKANSAS。その絶頂の生演奏を脳みそに流し込んでくれる衝撃のサウンドボード・アルバムが登場です。 そんな本作に刻まれているのは「1979年9月2日スプリングフィールド公演」。その関係者流出サウンドボード録音です。“MONOLITH Tour”と言えば、私たちにとっては伝説の初来日が実現した事でも歴史的。まずは、その歩みを俯瞰し、本作のポジションを探ってみましょう。 ●1979年 ・5月3日:ヒューストン公演 《5月『MONOLITH』発売》 ・6月28日ー9月2日:北米#1(37公演)←★ココ★ ・10月2日ー7日:北米#2(4公演) ・10月18日ー11月11日:北米#3(17公演) ・11月21日ー12月13日:北米#4(17公演) ●1980年 ・1月11日ー16日:初来日(5公演) これが“MONOLITH Tour”の全体像。ツアーは基本的に北米のみで、日本公演は年の改まった1980年1月に追加されたスタイルでした(上記では省略しましたが、1980年10月以降は次なる“AUDIO-VISIONS Tour”です)。本作のスプリングフィールド公演は、そんな初来日の約4ヶ月前。ツアー序盤「北米#1」の最終日にあたるコンサートでした。 そんなショウで記録された本作は、今まさに全世界のコレクターを震撼させている初登場サウンドボード。結成50周年を記念して公開されたもので、何と創始者ケリー・リブグレンが所有していた大元マスターから直接ダビングされた1stジェネ・マスターなのです。その音世界は、まさに衝撃。モノラルなヴィンテージ・サウンドボードなので「完全オフィシャル級」と呼ぶには迷いますが、逆に無修正・無加工の録って出し感が鮮烈。現場PA用と思われるミックスは家庭用オーディオでの再生などまったく無関係で、大歓声もなくただひたすら生演奏だけがムキ出しです。 もちろん擦れっ枯らしのサウンドボード・マニアにとって、それは美点ではあっても欠点ではない。ライヴ会場の体験感など度外視したド密着感は全身と生演奏が完全シンクロ。演者の間にいるようなセパレート感はスタジオ作品と同等でありつつ、ステージだからこその苛烈なアンサンブルとエネルギーが全身を包み込む。まさしく頭の中にKANSASがいるような異次元体験をたっぷりと味わえるのです。 しかも、本作はそんな衝撃サウンドボードの最高峰版でもある。あまりの話題ゆえに某大手動画サイトにもアップされていたりするのですが、そちらはピッチが大幅に狂っている上に音圧を上げすぎたのか、歪みまで発生しています。その点、本作はナチュラルなマスター・サウンドであり、ピッチも精密。音楽作品としての完成度が段違いです。 そんなベスト・マスターで描かれるのは、大ヒット三部作を濃縮還元し、ステージ・テンションで爆上げしたショウ。ここでその濃厚ぶりを実感していただくためにもセットを整理しておきましょう。 ●モノリスの謎(7曲+α) ・On The Other Side/People Of The South Wind/Away From You(★)/Reason To Be/Angels Have Fallen(★:不完全)/Stay ...

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Simon & Garfunkel / Osaka Stadium 1982 Soundboard / 2CD

Simon & Garfunkel / Osaka Stadium 1982 Soundboard / 2CD / ZION Live at Osaka Stadium, Osaka, Japan 8th May 1982 Click Image To Enlarge   サイモン&ガーファンクル再結成からの来日が実現した2009年というタイミングで流出して世界中のマニアをアッと言わせた1982年の大阪球場2日目のサウンドボード録音を収録した名盤『EASTBOUND』。あまりに絶妙なタイミングで登場した来日公演のサウンドボードということから大ベストセラーを記録かつ市場から姿を消して久しい名盤中の名盤でした。 ポールはソロの来日公演を、アートはプライベートでの来日を既に1970年代に済ませていた二人でしたが、リアタイS&Gとしての来日が叶わなかっただけに、セントラルパークで再結成からの来日実現は社会現象に近い盛り上がりを見せたのです。そこに加えて録音機材のコンパクト化&スペック向上というタイミングが合わさって音質の秀でたオーディエンス録音に恵まれたのも82年来日公演の特徴で、それ故にZIONレーベルから多くのオーディエンス・アルバムがリリースされています。 それだけに来日公演から25年以上の歳月を経て突如として現れた大阪スタヂアムのサウンドボードは日本だけでなく世界中のマニアを驚愕させたものでした。そもそも82年のワールドツアー自体サウンドボードの存在が希少なだけになおさら。 もっともPAアウトのサウンドボード録音のカセットが元となっており、この手の録音の宿命である臨場感の低さはいかんともしがたく、またスティーブ・ガッドのような名手を中心としたバンド演奏のダイナミズムもあまり感じられない状態であったのは事実。その代わりS&Gの歌声が実にクリアーに捉えられており、彼らの美しいハーモニーが無加工のままに脳みそへ流し込んでくれる生々しさがPAサウンドボードの面目躍如であり、それが『EASTBOUND』人気の秘密でした。 あれから15年近い歳月が経過し、現在であれば単なる品切れタイトルの再発に留まらない新たなアッパー版のリリースは可能。そこで今回の再リリースに際して音源のオーバーホールを担当してくれたのが「GRAF ZEPPELIN」。サウンドボード・パートの丁寧な調整はもちろん、未収録部分の補填に関しても『AT OSAKA STADIUM』の元音源に遡っての編集をやり直し。あの『EASTBOUND』以上になめらかな補填を実現。それは「El Condor Pasa」の終盤を一聴しただけでも違いが一目瞭然。 それに何と言ってもサウンドボード・パートの安定感がマシマシ。現在に至るまで希少な「来日公演のサウンドボード」どころか「82年ツアーのサウンドボード」として価値の揺るがない定番音源を2023年に相応しい形で生まれ変わらせたのです。いくら臨場感が希薄とはいえ、先のオーディエンス補填パートで何かと手拍子が気になるのに対し、そうした音に一切邪魔されることなく二人の歌声が聞き込めるPAサウンドボードは無敵。 そして1982年当時はS&Gのクラシックと二人それぞれの最新曲を織り交ぜた構成といった感がありましたが、時の流れによって彼らのソロ・ナンバーもクラシックと化した今、なんと豪華な選曲なのかと思い知らされるばかり。おまけにポールの「Me And Julio Down By The School Yard」をアートも一緒に歌う光景はこのツアーでしかみられないもの(1993年の再結成時の演奏ではアートが加わらず)。こうした貴重な場面をPAサウンドボードならではの生々しさで楽しめるのも絶品。 それにガッドを中心としたミュージシャンによる1980年代前半テイスト漂う職人バンドサウンドも「My Little Town」以降になるとPAサウンドボードのバランスが向上し、彼らが本領発揮ともいえる洗練されたサウンドの冴えも伝わってくる。とはいえ音の広がりが乏しい状態ですので、リスニングの際にはヘッドフォンよりスピーカーから鳴らした方が圧倒的に楽しめるかと。 何よりこの時期のS&Gを捉えた数少ないサウンドボードとして新時代の定番と化していた大阪スタヂアム二日めが満を持しての再登場。しかも「GRAF ZEPPELIN」リマスターによってさらに聞きやすくなりました。歌声こそ命である二人のステージを生々しいまでに捉えてくれた名サウンドボード、しかも懐かしき1982年来日公演の記録を心ゆくまでお楽しみください! The masterpiece “EASTBOUND” contains the soundboard recording of the second ...

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Bob Dylan / The Maine Event : Definitive Dat Master : Portland 1996 1st Night / 2CD

Bob Dylan / The Maine Event : Definitive Dat Master : Portland 1996 1st Night / 2CD / ZION State Theater, Portland, Maine, USA 19th April 1996 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE) Click Image To Enlarge ボブ・ディラン1990年代における絶頂期の一つとして知られる1996の春から夏までライブ活動。その人気の秘訣は1993年にメンバーが固定されたバンドサウンドがこの時期に頂点を迎えたという事。中でもドラムのウインストン・ワトソンのハードなドラミングはこの時期の象徴と言え、彼が8月のアトランタでのビデオ収録ショー(結局リリースされず)を最後にバンドを抜けたことで絶頂期が終わりを迎えたのでした。 この時期、特に夏のヨーロッパツアーに関してはリアタイでも高音質アイテムが多く出され、それがまた早い時期からマニアの間での高評価を得るのに大きな役割を果たしたのですが、それ以前に行われたアメリカツアーからいち早く素晴らしさを伝えてくれたのが『THE MAINE EVENT』。当時ディラン専門レーベルとして名を馳せたRAZOR’S EDGEが末期にリリースした名作であったと同時に、舞台となったメイン州とメイン・イベントをひっかけたタイトルもまた好評を博した三枚組として好評を博したもの。 とはいえリリース当初こそ評価を得た一方でRAZOR’S EDGEが出したDATオーディエンス録音タイトルで大なり小なり見られたジレンマがここでも見受けられたのです。それは同レーベルが一度DATからカセットに落としたコピーを元にしていたせいで、DAT録音なのにヒスノイズが聞こえるというもの。もっとも当時はDATからDATへのデジタルコピーが普及しておらず、そもそもDATデッキを二台揃えなければいけないという手間と合わさって、代わりにカセットにコピーして広めてしまうという手段も決して珍しくなかった。 それ故のDAT録音なのにヒスノイズが聞こえる、あるいはアナログ・ダビングのレベル設定の際のミスなどが『THE MAINE EVENT』の元になったコピーに現れてしまっていたのです。何よりデジタル録音をカセット落とした段階で音質の劣化は免れられない。皮肉なことに同タイトルの元音源のデジタルコピーが広まったのはずっと後のこと…つまりテーパー自身のデジタルでのコピー環境が実現してからだったのです。 そんなアナログ劣化が一切ない純正デジタルコピーがアメリカの音源コレクターから届けられて実現するのが今回のリリース。 はっきり言って古の名盤とされた『THE MAINE EVENT』(以下“既発盤”と称します)とはまるで別次元な音質。ヒスノイズのない澄んだ状態は当たり前、締まった低域に伸びやかな高域はオリジナルDATマスターからのデジタルコピーならでは。カセット劣化コピーの既発盤との違いがあからさまなほど。それに会場の盛り上がりや演奏の迫力をリアルに伝えてくれるのが本録音の魅力だった訳ですが、それも既発盤とは段違いの再現力で迫ってくる。 オリジナルのDAT録音はこれほどまでに音が良かったのか…というあまりの音質の違いはマニアでなくとも唸らされるほど解りやすい違いがあるのです。これぞ「DEFINITIVE DAT MASTER」の名に相応しいアッパー感。おまけに今回のリリースでは音源と同時に提供された96年ツアーのレア・フォトをジャケにフィーチャー。 そして先に述べたように演奏内容では定評の高い時期ですが、4月に都合三回行われたメイン州ポートランドでのライブは96年のライブ活動の中でも序盤に属する時期。その中でも今回は初日を素晴らしい音質のDATマスター・バージョンにてリリースが実現する訳ですが、演奏がまた実に素晴らしい。 オープニングの「Drifter’s Escape」からしてバンドもディランも既にエンジン全開。特にバンドの演奏の冴えはワトソン在籍時ならではのもの。そんな盤石の演奏に支えられたディランも終始ハイテンションに歌っており、「This Wheel’s On Fire」や96年名物とも言える「Silvio」でバンドと共に激しい演奏を繰り広げている。正に典型的な96年ウインストン期の絶好調ステージが素晴らしい音質で記録されていたのです。 それどころかアコースティック・コーナーの「John Brown」でもハイテンションなディランの歌が炸裂しており、三夜連続公演の初日にしてこの飛ばしっぷり。これまたこの時期ならではの「Seven Days」や「Alabama ...

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Rainbow / Rainbow 1977-New / 2CD

Rainbow / Rainbow 1977-New / 2CD / Rising Arrow Rainbow Theatre, Finsbury Park, London, UK 14th November 1977 Click Image To Enlarge 1977 RAINBOW welcomed David Stone and Bob Daisley and was pursuing the ideal form of style HR. The legendary recording that has conveyed its true nature will be reprinted with a press 2CD with renewed artwork. What is ...

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Paul McCartney & Wings / Manchester 1979 2nd Night / 2CD

Paul McCartney & Wings / Manchester 1979 2nd Night / 2CD / Non Label Manchester Apollo, Manchester, UK 29th November 1979 PERFECT SOUND Click Image To Enlarge 1979年のイギリス・ツアーは結果的にウイングス最後のライブ活動となってしまったことからマニアの間で高い人気を誇り、なおかつマルチトラック録音が流出したグラスゴーは『LAST FLIGHT: 2020 REMASTER』と言う決定版のリリースの記憶も新しい。その一方で本ツアーのオーディエンス録音となるとなかなか恵まれず、クイーンと同じカンボジア救済イベントの最終日に出演したハマースミス・オデオン一択と言う状態が現在まで続いています。 1979年という近代の割に音質の恵まれないオーディエンス録音ばかりが残されているのは、一重にウイングスの人気が絶頂にあったにもかかわらず、アルバム『BACK TO THE EGG』の原点回帰コンセプトに倣ってシアター・クラスの会場ばかりを廻ったことが仇となってしまったのです。当然チケットの入手は困難を極め、その弊害としてテーパーの良ポジ確保が困難を極めたどころか、ライブに参戦すらできないという状況にまで陥ってしまったという。 実際このツアーの音源自体はそれなりに豊富なのですが、音質面で問題のあるものが非常に多い。そうした中でもアナログ時代からおなじみウェンブリー・アリーナなどはこのツアーの中では上質な部類に入るものの、もう少し音が近ければ…という印象。またリバプールにおける一連の公演やレインボーのようなシアター・ギグになるとウイングス最後のツアー貴重度からアイテムこそアナログ時代からリリースされてきたものの、万人にはとても勧められないレベル。 そういう意味では都合二回行われたマンチェスター公演もまた音源こそ存在するものの、これまたオーディエンス録音は初日の厳しい音源しか存在しなかった。そこでは演奏が周りの手拍子に追いやられてしまうような状態だったのです。ところがこの夏、今まで音源の存在が確認されていなかったマンチェスター二日目のオーディエンス録音が突如動画サイト上に現れました。 これまで知られていなかった1979年ツアーの音源が登場したというだけでも世界中のマニアが色めきだった訳ですが、その音質が驚くほど良かった点もマニアを喜ばせるに十分なもの。同じマンチェスターでも前日とはまるで比較にならず。さすがに優等生録音だったハマースミス・オデオンの域には及ばないものの、音像近めで骨太な録音状態に加え、何より非常に鮮度の高い音質が魅力。 クリアーだが音像が遠かったウェンブリーと比べてもさらに近くて迫力のある音質を誇る1979年ツアーの未発表オーディエンス録音が今まで眠っていただなんて。 もっとも動画サイトで現れた際には一筋縄では行かず、曲順がめちゃくちゃにされた状態でアップロードされていました。そこで今回のリリースに際してマニアが曲順を当日の通りに直したバージョンにて提供してくれたのです。さらに本音源は全体を通してピッチの狂いやテープのヨレを持病としていました。せっかくの初登場音源で録音の素性もいいだけにこれはもったいない。そこでこうした問題を徹底的にアジャストすべく立ち上がってくれたのが「GRAF ZEPPELIN」。 彼によるピッチとヨレのアジャストは本領発揮とばかりに徹底されており、もはや元のバージョンと比較にならないほどの安定感へと生まれ変わりました。これだけでも限定プレスCDに相応しい仕上がりなのですが、そこに加えて「GRAF ZEPPELIN」が得意とするモノ化によって音源が抱えていた更なる問題も一掃。 今回の録音は元々モノラルなのですが、公開された際にいかにもアジマスのずれから生じるような不自然さがあり、なおかつ動画サイトで公開される際に生じたシュワシュワとした質感も若干ながら感じられた。そうしたリスニング上でストレスとなる状態を「GRAF ZEPPELIN」がモノ化することでこれまた一掃。最初に触れたように鮮度の良い録音ですので、これによってなおさらスッキリと聞き込める状態に進化。 そしてシアター・クラスの会場ならではの牧歌的な雰囲気が伝わってくるのも魅力。そうした中でライブを行いたかったのが79年のポールの狙いであり、実際ここでのウイングスは終始くつろいだ雰囲気で演奏を心から楽しんでいる様子が伝わってくるのがいい。その点ではサウンドボードのグラスゴー以上にこのツアーらしさが感じられるかと。 ライブ本編を締めくくる「Mull Of Kintyre」の大合唱がこれほどまで牧歌的に捉えられているのも79年ツアー音源の中でも随一では。それでいて前日の録音のように演奏が奥に追いやられてしまう事は(まったく!)ない。確かに動画サイト上に現れた時から聞きやすさを感じさせてくれた音源ではありましたが、それをマニアが正確な曲順に組み直した上で「GRAF ZEPPELIN」の緻密なレストアという二段階アジャストが見事に功を奏しました。 みんな大好きウイングスのラストツアーからマニア狂喜の初登場音源が実に聞きやすい形に整理されて文句なしのリリース。このツアーでしか味わえない最高のセットリストと演奏をじっくりとお楽しみください! The 1979 UK tour ended up being Wings’ last ...

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Eric Clapton / Roskilde 1986 Soundboard / 2CD

Eric Clapton / Roskilde 1986 Soundboard / 2CD / Beano Live at Roskilde Festival, Roskilde, Denmark 4th July 1986 STEREO SBD Click Image To Enlarge [Get the stereo sound board master of that 1986 “Roskilde Festival”! ] “ROSKILDE FESTIVAL 1986” is an ultra-high quality audience recording that was released in May 2014 and sold out due to its high quality. ...

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Bob Dylan / The Ginsberg Tapes 1965 Revisited / 4CD

Bob Dylan / The Ginsberg Tapes 1965 Revisited / 4CD / Zion Masonic Memorial Temple, San Francisco, CA, USA 11th December 1965. Civic Auditorium, San Jose, CA, USA 12th December 1965 Click Image To Enlarge After the Newport Folk Festival, Bob Dylan suddenly transformed into a rock musician with a backing band in 1965, but he still has many songs ...

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