Foo Fighters / Reading Festival 2002 / 1Single CDR

Foo Fighters / Reading Festival 2002 / 1CDR / Non label
Live at Reading Festival, UK 24th August 2002


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テイラー・ホーキンス急逝の報に打ちのめされている現在のロック・シーン。そんな今週のギフトには、彼がドラマーとして定着した力作『ONE BY ONE』時代の極上サウンドボード・アルバムをご用意しました。
 そんな本作に収められているのは「2002年8月24日レディング・フェスティバル公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。2002年と言えば、シングル『All My Life』が全英5位、アルバム『ONE BY ONE』が全英1位を記録し、FOO FIGHTERSが英国で大きく華開いた時期でもありました。まずは、そんな当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。
 
●2002年
・2月7日ー11日/4月28日:北米#1(4公演)
・7月12日ー14日:英国(3公演)
・8月19日ー9月4日:欧州#1(8公演)←★ココ★
・9月12日ー20日:日本#1/豪州(6公演)
・10月18日ー11月2日:北米#2(11公演)←※公式EVERYWHERE BUT HOME
《10月22日『ONE BY ONE』発売》
・11月16日ー12月15日:欧州#2(23公演)
●2003年
・1月16日ー2月8日:オセアニア/日本#2(12公演)
・2月27日/4月10日ー7月19日:北米#3(46公演)
・8月16日ー31日:欧州#3(12公演)
《11月25日『EVERYWHERE BUT HOME』発売》
・12月9日:ラスヴェガス公演
 
 これが2002年/2003年のFOO FIGHTERS。本作のレディング公演は「欧州#1」の2公演目。4thアルバム『ONE BY ONE』を創り上げつつもリリースまで2ヶ月というタイミングであり、いよいよ先行シングル『All My Life』が登場するという中での出演でした。
 そんなショウを伝える本作は、伝統の“RADIO ONE”で放送されたもので、冒頭にラジオDJも入る放送音源。21世紀のラジオ放送だけあって、そのクオリティはまさにオフィシャル級のグレイト・サウンドボード。公式盤がサウンドの良し悪しより中身の良し悪しで語られるように、本作もまたサウンドの細かい特徴をグダグダと語るまでもない。タフなアンサンブルが極太の荒縄のごとく暴れ、それが最上級サウンドで再現されるライヴアルバムなのです。
 そんな準オフィシャルとも言えるクオリティで描かれるのは、波に乗るFOO FIGHTERSの大熱演。『ONE BY ONE』時代というと公式作『EVERYWHERE BUT HOME』もありますので、ここで比較しながらセットを整理しておきましょう。
 
●ワン・バイ・ワン(4曲)
・All My Life/Disenchanted Lullaby(★)/Times Like These/Low
●その他(6曲)
・フー・ファイターズ:This Is A Call(★)
・ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ:Hey, Johnny Park!/Monkey Wrench/Everlong
・ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ:Breakout/Learn To Fly
※注:「★」印は『EVERYWHERE BUT HOME』で聴けない曲。
 
……と、このようになっています。前述のように、このライヴは『ONE BY ONE』のリリース前なわけですが、彼らは新曲を観客ぶつけたくて仕方ない。冒頭から先行シングル「All My Life」が炸裂しますが、その後も「Disenchanted Lullaby」「Times Like These」「Low」と、新曲群を次から次へとぶちかます。放送されなかった「Tired Of You」も合わせると、新作の約半分が披露されていたのです。ファンが知っていようがいまいがお構いなし、自分たちが書きたいように書き、演奏したい曲を想いの丈のままにぶつけるライヴ。まさに“女神の微笑みパワー”全開で、ノリにノッているバンドだけが持つエネルギーがはち切れる。しかも、「Disenchanted Lullaby」「Low」に至っては(初演でこそないものの)、まだ数回したライヴで演奏していないフレッシュさが爆裂しているのです。
 もちろん、その勢いは過去のレパートリーにも宿り、猛烈なパワーで押しに押しまくる。そして、押されっぱなしにならない観客たちも凄い。当代きってのパフォーマンスに酔いしれながら強引に押し返す。特に凄まじいのが「Breakout」。炸裂するバンドのパフォーマンスに対し、巨大な大合唱が塊となってぶつけ返す押し合いは必聴のド迫力です。
 傑作をモノにした手応えいっぱいにノリにノるバンドの猛攻撃。そして、大ヒット曲だろうと初めて聴く新曲だろうと豪快に押し返す観客たちのパワー。その双方から“時代の力”が漲りこぼれ出すステレオ・サウンドボードの大傑作です。まさに燃えたぎる灼熱のライヴアルバム。在りし日のテイラー・ホーキンスに想いを馳せる今だからこそ、改めて噛みしめていただきたい1枚です。
 
★『ONE BY ONE』時代の極上サウンドボード・アルバムがギフト・リリース。オフィシャル級のFMサウンドボードで、公式『EVERYWHERE BUT HOME』で聴けない「Disenchanted Lullaby」「This Is A Call」も楽しめます。
 
1. All My Life
2. Breakout
3. This Is A Call
4. Learn To Fly
5. Disenchanted Lullaby
6. Times Like These
7. Hey, Johnny Park
8. Low
9. Monkey Wrench
10. Everlong
 
Dave Grohl – lead vocals, guitar
Nate Mendel – bass
Taylor Hawkins – drums, percussion
Chris Shiflett – guitar
Non label

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