Cure / Flow Festival 2019 / 1DVDR

Cure / Flow Festival 2019 / 1DVDR / Uxbridge

Live AT Main Stage, Suvilahti, Helsinki, Finland 11th August 2019. PRO-SHOT

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“ロックの殿堂”入りを果たし、6年ぶりの来日も実現したTHE CURE。そんな彼らの最新・極上プロショットが登場です。
そんな本作に収められているのは「2019年8月11日ヘルシンキ公演」。15年続くフィンランドの名物音楽祭“FLOW FESTIVAL”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。夏にはヨーロッパ重でフェスが開催されますが、“FLOW FESTIVAL”は一種独特。バンド演奏だけでなく、デザインや建築の展覧会や映画上映、トーク、フードイベントまで開催される総合アート・フェスなのです。8月9日-11日の三日間で多数のバンド/アーティストが参加しましたが、THE CUREはその最終日の大トリとして出演。そして、その模様はプロ撮影されて配信。本作はその極上マスターをDVD化したものなのです。
また、THE CUREと言えば、今年のFUJI ROCKも記憶に新しいところ。彼らの近況を知る意味でも、ここでツアー概要からショウのポジションも確認しておきましょう。

・3月16日+21日:南アフリカ(2公演)
・3月29日:ロックの殿堂セレモニー
・5月24日-30日:豪州(5公演)
・6月8日-7月25日:欧州#1(17公演)
・7月28日:FUJI ROCK出演
・8月3日-23日:欧州#2(6公演)←★ココ★
・8月31日:PASADENA DAYDREAM出演
・10月5日+12日:AUSTIN CITY LIMITS出演
《10月18日『40 LIVE: CURAETION-25 + ANNIVERSARY』発売》

これが現在までに公表されている2019年のスケジュール。先月末にFUJI ROCK出演を果たしましたが、その直後には欧州に帰還。本作のヘルシンキ公演は「欧州#2」の4公演目にあたるコンサートでした。FUJI ROCKではサイモン・ギャラップが「深刻な個人的事情(一説によると奥方が危篤になられたとか……)」により来日できず、代わって息子のエデンがベースを務めた事も話題となりました。しかし、その代打はあくまで日本のみ。ヨーロッパに帰還した現在ではサイモンが復帰しています。
さて、そんなショウで撮影された本作。これがもう、鉄壁。完全オフィシャル級のマルチカメラ・プロショット。最新配信のベスト・マスターだけにオフィシャル級でも当然とは思いますが、それにしても美しい。画質・音質・ミックス・カメラワーク……何から何まで文句の付けようがない。さらに美味しいのがヨーロッパの夏フェスならではのムード。緯度の高いヨーロッパの夏は昼間が長く開放的なわけですが、特に北欧ともなれば極端。夜21時ごろになってやっと日が暮れ始め、そこから急に夜になっていく。そのため、大トリのTHE CUREでも開演時にはまだ会場は明るいのですが、約2時間15分ほどの持ち時間の間に真夜中になってしまう。最初は照明なしでも機材までハッキリ見えて野外会場の開放感たっぷりなのですが、ショウが進むほどに闇夜が深くなり、幻想的なライトショウや巨大スクリーンの映像美が支配していく。それこそ1曲1曲で表情が変わり、まつで違うショウのように鮮やかなのです。
自然光まで演出めいた映像美で描かれるショウは、先日の日本公演も鮮やかに甦りつつ、似て非なるもの。先述の通り、日本公演はエデン・ギャラップがベースを務めていましたが、本作ではサイモンが復帰。エデンも父親そっくりなベースを完璧に弾きこなしていたようにも思えましたが、やはり本人のグルーヴは本物感たっぷりです。そして、セットも異なる。『THE HEAD ON THE DOOR』『DISINTEGRATION』を軸としつつ、幅広くキャリアを見渡す構成は共通しているものの、日本では聴けなかった名曲もたっぷり。特に多いのは80年代初期のレパートリーで、「Primary」の他、『PORNOGRAPHY』の「A Strange Day」「One Hundred Years」も披露。さらにはシングル『Let’s Go to Bed』のB面だった「Just One Kiss」。2012年に初めて演奏されたわけですが、今回も7年ぶりの復活です。また、比較的近年の「39」も日本では演奏しなかったナンバーですし、「Lullaby」の前にはバースデーソングを歌うのも面白い(誰の誕生日かと思いましたが、どうやらステージ袖にいるクルーのようです)シーンです。

ともあれ、超絶極上の最新マルチカメラ・プロショット。これに尽きます。デビュー40周年にして殿堂入りも果たし、THE CUREにとって忘れられない年となった2019年。そのフルショウを完全オフィシャル級クオリティで楽しめる1枚。どうぞ、心ゆくまで存分にご堪能ください。

(135:21)
1. Intro
2. Shake Dog Shake
3. Burn
4. Fascination Street
5. Never Enough
6. Push
7. In Between Days
8. Just Like Heaven
9. Last Dance
10. Pictures of You
11. High
12. A Night Like This
13. Just One Kiss
14. Lovesong
15. From the Edge of the Deep Green Sea
16. A Strange Day
17. Play for Today
18. A Forest
19. Primary
20. 39
21. One Hundred Years
22. Happy Birthday
23. Lullaby
24. The Caterpillar
25. The Walk
26. Friday I’m in Love
27. Close to Me
28. Why Can’t I Be You?
29. Boys Don’t Cry

Robert Smith – lead vocals, guitars
Simon Gallup – bass
Roger O’Donnell – keyboards
Jason Cooper – drums
Reeves Gabrels – guitars

PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.135min.

Uxbridge 1095

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