Black Sabbath / Download 2005 Special Edition / 2DVDR

Black Sabbath / Download 2005 Special Edition / 2DVDR / Non Label

Translated text:
Live at Download Festival, Donington, England 11th June 2005 PRO/AUD-SHOT

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英国ロックの聖地“キャッスル・ドニントン”。今年も実施され、解散ツアー“THE END”真っ最中のBLACK SABBATHも出演しました。今週は、そのライヴアルバム『DOWNLOAD 2016(Shades 651)』や、4年前のアルバム&映像セット『DOWNLOAD 2012(Shades 653)』も登場しますが、そんな今を記念し、“SABBATH at Doningtonコレクション”をパーフェクトにするギフト・タイトルが本作なのです。
本作は、今を去ること11年前の“DOWNLOAD FESTIVAL 2005”にヘッドライナー出演した模様を、関係者流出のプロショットと極上オーディエンス・ショットでパッケージした、”スペシャル・エディション”の2枚組。BLACK SABBATHが“聖地ドニントン”の地に立ったのは、意外にもわずか3回(2005年・2012年・2016年)だけ。ここで一度整理してみましょう。

・2005年6月11日【本作】
・2012年6月10日『DOWNLOAD 2012: DELUXE EDITION』
・2016年6月11日『DOWNLOAD 2016』

このように、今週登場した『DOWNLOAD 2016』、復刻された『DOWNLOAD 2012: DELUXE EDITION』、さらに本作の3本を合わせると、歴史上全3回の“SABBATH at Donington”の頂点記録が一気にコレクトできるわけです。
そんな本作は、ディスク1にマルチカメラのフル・プロショット、ディスク2に極上オーディエンス・ショットを配した2枚組です。まず、ディスク1のマルチカメラ・プロショット映像。本フェスティバルの直後、2005年夏に初登場した本映像は、ハイクオリティな画質とプロフェッショナルなカメラワーク、編集からセンセーショナルな驚きをもって迎えられ、リリースから7年近くを経た今でも「再結成BLACK SABBATHでもベスト映像」として、ファンの間で大定番となっています。
この”ダウンロード フェスティバル”は、当初からビデオシューティングされる事が知られていて、ファンの間では当時「公式ライヴ映像としてリリースされるだろう」と噂されていました。その後このライヴを収録した映像は「公式ライヴ作品」から次第にトーンダウンしてゆき、最終的にはOZZFEST10周年記念のオフィシャルDVD『OZZFEST: 10TH ANNIVERSARY』に3曲が使われただけ。本作は、言わばその完全版なのです。

本映像はオフィシャル・レベルの細やかなカット割に加え、製作側のこだわりを感じる見事なカメラワークが貫かれた画面は、会場を埋め尽くす大観衆と共に凄まじいまでのパノラマ感を味わわせてくれます。当然ながら音声面でも完璧なサウンドボードで収録されており、各パートの楽器バランスから演奏面での微細な音のニュアンスに至るまでじっくりと浸ることができる理想の音質。ファンは全編にわたり言うことなしの90分を楽しむことができます。元素材は編集段階で流出したコピーテープと思われ(画面上段に常時タイムカウンターが表示されています)、近年のデジタル素材と比較すると気になる部分も(ごく若干ながら)ありますが、逆にそれがアングラ・ムードを醸しており、コレクターズ・アイテムならではの興味深いポイントにもなっています。
驚きポイントは映像クオリティだけでなく収録内容そのものにも多々観られます。ライヴが始まる5分ほど前からスタートする映像は、いきなり会場内で観客同士が物を投げあうシーンを捉えており、フェスティバルならではのムードが画面から滲み出るかのよう。ライヴも波乱の立ち上がりで、オープニングの「N.I.B.」はヴォーカルがややオフ気味な上に、続く「After Forever」ではオジーの調子が苦しいなど、一寸先すら読めないハラハラする展開に、ファンは画面から目を離す事ができません! 「Iron Man」そして「Into The Void」を経て「Black Sabbath」が演奏されるライヴ後半では、夜のとばりが会場を包み込むという時間配分も完璧です。計算しつくされたステージ演出はまさにプロフェッショナル! 公式代わりという以上に公式そのものなエンターテイメントをたっぷりと楽しめる93分間です。

そしてディスク2には、プロショット流出に先駆けてファンを驚かせた、ハイ・クオリティのオーディエンス・ショットを90分間収録! この映像はあの名テーパー、Crazy S.氏が撮影したもの。プロショットのライヴ冒頭で観られたオーディエンスの騒ぎを考えると、「あの騒ぎの中で、どうすればこんなテイクが撮れるのか!」と感嘆させられます。’80年代に数々の名録音を残した手腕は今も健在である事を、全てのマニアがはっきりと悟らされるでしょう。
プロショットでは味わえない会場ならではの生々しさは開演前から全開! イントロの「Sabbath Medley」から観客は大歓声と大合唱の渦を巻き起こしており、オジーやアイオミらが登場した時の爆発的な盛り上がりは鳥肌が立ちそうなくらい! どんな素晴らしいマルチカメラ・プロショットよりも、バンドやフェスティバルの凄まじさをリアルに体感できる映像なのです。

プロショットでは始め音声がオフ気味だった「N.I.B.」も、こちらでは普通に聴く事ができ、会場ではトラブル無く進行していた事が判ります。演奏におけるオジーの調子は「War Pigs」以降徐々に安定し、元気にステージ上を飛び跳ねるなど、本ライヴの少し前に起きた事故の影響を感じさせないパフォーマンスを見せるようになります。もちろんアイオミ,ギーザーのペアは序盤から磐石の安定感で、各曲のリフ・バッキング・ソロと素晴らしいプレイを立て続けに繰り広げます。ビル・ワードも一時期の健康不安がウソのようなドラム・プレイを随所で叩き出し、「Dirty Women」「Fairies Wear Boots」ではオンリーワンのSABBATHサウンドをたっぷりと楽しませます。さらに’05年ライヴのハイライトである「Symptom Of The Universe」「Sweet Leaf」「Electric Funeral」のメドレーでは、問答無用の貫禄が観る者をノックアウト! さらにセット終盤の「Paranoid」ではイントロとして「Sabbath Bloody Sabbath」のリフが取り上げられ、アンコール「Children Of The Grave」の導入には1stからのレア選曲「Sleeping Village」が用いられるなど、SABBATHを深く愛するマニアほど驚きのアイディアが満載です。もちろん、オリジナルSABBATHの歴史を包括した名曲ラッシュは若いファンにもアピールするでしょう。

会場を埋め尽くした大観衆を向こうへ回し、どんなにヘヴィな若手バンドでもひれ伏すパフォーマンスを繰り広げた“DOWNLOAD FESTIVAL 2005”。観る者を一瞬も休ませないスペクタクルとハプニングの波状攻撃で、再結成BLACK SABBATHでも特筆される記念のライヴです。それを完璧なプロショットと生々しいオーディエンス・ショットでセットにした本作は、バンド側・観客側の両面から“初ドニントン”を記録しきった大傑作なのです。
“THE END”の最終公演が発表された今、もう二度と彼らが聖地ドニントンに戻ってくることはないでしょう。“最後のドニントン”たる『DOWNLOAD 2016』が登場し、『DOWNLOAD 2012』も豪華セットで復刻された今週、ぜひ本作で“最初のドニントン”も存分にお楽しみください。

Disc 1 PRO-SHOT

1. Intro. 2. Oi! 3. Opening Theme 4. Ozzy’s On Stage 5. N.I.B.
6. After Forever 7. War Pigs 8. Dirty Women 9. Fairies Wear Boots
10. Symptom Of The Universe/Sweet Leaf/Electric Funeral 11. Iron Man
12. Into The Void 13. Black Sabbath 14. The Wizard 15. Sabbath Bloody Sabbath
/Paranoid 16. Sleeping Village/Children Of The Grave

PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.93min.

Disc 2 AUDIENCE SHOT

1. Intro. 2. N.I.B. 3. After Forever 4. War Pigs 5. Dirty Women 6. Fairies Wear Boots
7. Symptom Of The Universe/Sweet Leaf/Electric Funeral 8. Iron Man 9. Into The Void
10. Black Sabbath 11. The Wizard 12. Sabbath Bloody Sabbath/Paranoid
13. Sleeping Village/Children Of The Grave

Special Thanks: Crazy S.

Ozzy Osbourne – Vocals Tony Iommi – Guitar Geezer Butler – Bass
Bill Ward – Drums

COLOUR NTSC Approx.90min.

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