Alice Cooper / Sydney 2011 / 1DVDR

Alice Cooper / Sydney 2011 / 1DVDR / Shades

The Enmore Theater Sydney Australia 26th September 2011.

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The Enmore Theater, Sydney, Australia 26th September 2011 PRO-SHOT
 
 名作『悪夢へようこそ』の続編を発表し、あのオリアンティと世界を巡っていた2011年の帝王アリス・クーパー。その極上プロショットが登場です。
 
【貴重なオリアンティ&スティーヴ・ハンター時代】
 帝王のバックバンドは常に流動的ですが、近年もっとも注目を集めたラインナップは“NO MORE MR NICE GUY TOUR 2011”に尽きるでしょう。何しろ、70年代の盟友スティーヴ・ハンターが復帰し、さらにマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』で一躍時の人となったオリアンティも加入。普段は「アリスさえいればいい」派でも無視できない華やか豪華なツアーが実現したのです。その模様はネット販売された公式ライヴアルバム『NO MORE MR. NICE GUY LIVE!』シリーズにも残されていますが、本作はその映像編とも言うべきもの。「2011年9月26日シドニー公演」の極上マルチカメラ・プロショットです。
 まずは、上記の公式盤との位置関係を把握するためにも、当時のスケジュールからショウのポジションを探ってみましょう。
 
・3月10日-5月21日:北米#1(11公演)
・5月26日-6月3日:南米(5公演)
・6月7日-7月16日:欧州#1(16公演)←※公式
・8月5日-27日:北米#2(17公演)
《8月29日:オリアンティ加入》
《9月13日『悪夢へようこそ 第2章』発売》
・9月15日:ロサンゼルス公演
・9月22日-10月7日:オセアニア/アジア(11公演)←★ココ★
・10月12日-11月19日:欧州#2(28公演)←※公式
・11月26日-12月14日:北米#3(14公演)
 
 これが2011年のアリス。“NO MORE MR NICE GUY TOUR”は2012年も続きましたが、その前にハンターは離脱。結局、この2人が揃った特別すぎるラインナップは2011年の後半の3ヶ月間だけでした。公式盤『NO MORE MR. NICE GUY LIVE!』シリーズは欧州の各所で記録されましたが、本作はオリアンティの故郷でもあるオーストラリア・ツアー。その4公演目となるコンサートでした。
 
【レアな時代の完全公式級プロショット】
 そんなショウで撮影された本作は、まさに完全オフィシャル級のプロショット。もう、何もかもが完璧。画質はもちろん、カメラワークも編集も鉄壁なら音声も完全オフィシャル級ステレオ・サウンドボード。そして、ショウの完全収録。なぜここまでの映像を公式リリースせず、ライヴアルバムの『NO MORE MR. NICE GUY LIVE!』シリーズを出したのか……。言っても始まらないオフィシャルへの文句が思わず口を付くパーフェクト映像なのです。
 そして、その内容がまた素晴らしい。オリアンティ時代のプロショットといえば公式『RAISE THE DEAD』もありますが、本作はツアーが違うためセットも異なる。ここで比較しつつ、整理してみましょう。
 
●70年代ナンバー(14曲)
・LOVE IT TO DEATH:I’m Eighteen/Is It My Body(★)
・KILLER:Under My Wheels/Halo Of Flies(★)Killer
・SCHOOL’S OUT:School’s Out
・BILLION DOLLAR BABIES:Billion Dollar Babies/No More Mr. Nice Guy/I Love The Dead/Elected(★)
・MUSCLE OF LOVE:Muscle Of Love(★)
・WELCOME TO MY NIGHTMARE:The Black Widow(★)/Only Women Bleed(★)/Cold Ethyl(★)
●80年代以降のナンバー(7曲)
・FLUSH THE FASHION:Clones (We’re All)(★)
・TRASH:Poison
・HEY STOOPID:Hey Stoopid/Feed My Frankenstein
・BRUTAL PLANET:Brutal Planet(★)/Wicked Young Man(★)
・WELCOME 2 MY NIGHTMARE:I’ll Bite Your Face Off
※注:「★」印は公式映像『RAISE THE DEAD』で観られない曲。
 
……と、このようになっています。初代『悪夢へようこそ』時代にはコンセプチュアルなショウでしたが、続編の2011年は通常仕様のグレイテスト・ヒッツ形式。新曲が「I’ll Bite Your Face Off」だけなのは寂しいものの、捻りの効いた名曲が散りばめられているのが嬉しい。バンド時代の「Muscle Of Love」や『FLUSH THE FASHION』の隠れ名曲「Clones (We’re All)」だけでもグッと来ますが、さらにサイバー路線の名作『BRUTAL PLANET』の「Brutal Planet」「Wicked Young Man」も取り上げられている。決してヒットしていた時代ではないものの、ヘヴィネス&グルーヴとアリス節が見事にマッチした名曲。それを忘れなかっただけでなく、世間が注目する『悪夢へようこそ 第2章』で披露してくれた。その心意気がたまらないセレクトです。
 そして、そんなセットを綴るパフォーマンスが必見。帝王アリスが最高なのは当たり前として、やはり『RAISE THE DEAD』では観られなかったハンターと並び立つ姿は格別。現代的な他2人に比べると前時代的なスタイルではありますが、それがクラシックスに似合わないわけがない。要所要所で彼一流のフレーズを聴かせてくれ、曲本来のあるべきトーンが聞こえてくる度にニヤニヤしてしまうのです。さらに、オリアンティ。やはり彼女は華がある。後任ニタ・ストラウスも良かったですが、メタル姉御なルックスはハマりすぎて普通にも感じられた。それに対してオリアンティはハードにキメていてもキュート。特に本作の彼女は加入直後であり、血のりべったりだった『RAISE THE DEAD』よりも更に可愛らしく、違和感スレスレな存在感がどうにも目を惹いて離さないのです。
 
 端々に70年代の薫りを注ぎ込んでくれる盟友スティーヴ・ハンターと、美女と野獣を地で行くオリアンティ。そんな2人が揃ったフルショウを完全オフィシャル級クオリティで目撃できる大傑作プロショット。近年のアリス映像でも格別の1枚。どうぞ、心ゆくまでお楽しみください。
 
(94:25)
1. The Black Widow
2. Brutal Planet
3. I’m Eighteen
4. Under My Wheels
5. Billion Dollar Babies
6. No More Mr. Nice Guy
7. Hey Stoopid
8. Is It My Body
9. Halo Of Flies
10. I’ll Bite Your Face Off
11. Muscle Of Love
12. Only Women Bleed
13. Cold Ethyl
14. Feed My Frankenstein
15. Clones (We’re All)
16. Poison
17. Wicked Young Man
18. Killer
19. I Love The Dead
20. School’s Out/Another Brick In The Wall
21. Elected
 
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.94min.
 
Alice Cooper – Vocals
Steve Hunter – Guitar
Orianthi – Guitar
Tommy Henriksen – Guitar
Chuck Garric – Bass
Glen Sobel – Drums
 
Shades 1157 

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