Judas Priest / Legendary Japan Tour 1978 / 2CD

Judas Priest / Legendary Japan Tour 1978 / 2CD / Zodiac
Translated Text:
Nagoyashi-Kokaido, Nagoya, Japan 3rd August 1978 & Festival Hall, Osaka, Japan 5th August 1978

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伝説のJUDAS PRIEST初来日から、西日本(名古屋・大阪)2公演の実録アルバムが登場です! まだ本国ですら満足な成功を収めていなかった当時のPRIEST。それをいち早く発見して大熱狂で迎え入れたのは、他でもない日本。彼らのは初来日は6公演で、東京4回・名古屋1回・大阪1回でした。テレビ/ラジオ放送や流出サウンドボード、超高音質オーディエンスなど、さまざまなタイトルもリリースされているものの、そのほとんどが東京でのライヴ。かつては名古屋・大阪の既発もありましたが、今回登場した本作は、最近ネット上に登場したもので、既発よりも長くサウンドもアップグレードしていると話題になっている客録マスターなのです!
まず、ディスク1は「1978年8月3日名古屋市公会堂」。既発の時点で世界中のマニアから「エクセレント!」「サウンドボードじゃないか?」と言われてきましたが、本作のアップグレード・マスターは、そんな既発を軽く凌駕するダイレクトっぷり。凄まじいまでにビビッドなサウンドは、演奏の機微どころかメンバーの若々しい情熱にプラグを突っ込んで吸い出してしまったかのような眩しさです。
その素晴らしさは、再生ボタンを押した直後から炸裂。日本らしい整然とした拍手に導かれ、厳粛に鳴り響くムソルグスキーの「The Great Gates Of Kiev」から一転、激走する「Exciter」! 「Painkiller」よろしくドラムソロで始まるスタジオテイク、バンドでかき鳴らす再来日の「PRIEST IN THE EAST」もそれぞれに良いのですが、やはり静と動の落差が激しい初来日が一番ドラマティックでグッとくるオープニングです。その鮮やかさを、まるで昨日録ったような鮮度で聴かせてくれるマスター……なんと素晴らしい! しかも、その鮮やかさは、テープが進むにつれて少しずつ増していく。「Diamonds And Rust」の後でロブが日本への感謝を込めて「アイステマスジャパン」と噛みしめるように語るMCもクリアに響き、「あんこーる!あんこーる!」とカナで叫ぶ日本人オーディエンスの熱狂も超リアル。「Starbreaker」でかかるヴォーカル・エフェクトまでしっかりと分かるほどです。「おぉ、凄い音だ」と感嘆する出だしもさることながら、その音に慣れることなくワクワク感が続くのです。

続くディスク2は「8月5日大阪フェスティバルホール」。ジャパンツアーの最終日であり、「STAINED CLASS」ツアーの最終日でもあります。この初来日ツアーは、12日間で6公演とわりと余裕があり、メンバーも若さはち切れんばかり。しかも、前日は丸1日オフも挟んでいますから、最終公演であってもまったくの疲れゼロで日本のオーディエンスに慣れてきた充実感だけが上乗せされた全力パフォーマンスを繰り広げてくれるのです。
この日は「GENOCIDE & TYRANT(Shades 467)」のディスク2としてもCDRリリースされていますが、このマスターはそれとは異なり、ごく最近発掘されたもの。こちらも既発よりも4分以上長いアップグレード・マスターです。そして、そのサウンドはやはり素晴らしい。ビビッド極まりない名古屋に比べると、会場の残響も感じさせるマイルドさがありますが、それでもダイレクトは並ではない。むしろ、その優しさ、バランスの良さが非常に聴きやすく、ディスク1より好まれる方も多いかも知れません。
そのパフォーマンスは、初来日No.1と言ってもいいかもしれないほど、素晴らしい。この日も「Diamonds And Rust」の後に「アイシテマスジャパン」のMCを入れますが、「今日はラストショーなんだ。月曜日にはイギリスに帰らないと……」とも語ります。その声には、あと数曲で初めての日本、初めての成功とも別れなくてはいけない名残惜しさがしみじみと溢れ出している。そんな気持ちを振り切るように叩きつける「Genocide」の格好良さ! 異国で味わった成功の喜びを刻むようなK.K.&グレンのリフ、若々しいロブのヴォーカリゼイション。そして、現在では考えられないほど豊かなラインを繰り出すイアンに、歴代No.1とも囁かれるレス・ビンクスの手数足数ドラミング……中間にジャムを挟んだ、この14分に及ぶ大熱演は凄すぎる!!

JUDAS PRIESTに初めて「成功」の2文字を味わわせたのは、間違いなく日本でした。だからこそ、再来日で「UNLEASHED IN THE EAST」を作ろうと思い立たせ、そしてかの名ライヴ盤は、彼らに本国で初めての成功をもたらした。その後も、何十年と続く相思相愛の、その出会い。本作は、その喜び溢れたドキュメント・アルバムでもあるのです。
再来日の「UNLEASHED IN THE EAST」は勿論無論の大名盤ですし、初来日の放送音源も素晴らしい。しかし、バンドと観客が感情を交わすリアリティにおいて、やはり客席録音の右に出るものはないのです。同じく初来日ツアーの東京・厚生年金会館を記録した「CLASS OF 1978(Shades 378)」と並び、ヘヴィメタルと日本の幸せに満ちた出会いを真空パックした1本。この日、心の中に彼らの名を入れ墨した日本人は数え切れません。あれから37年。「ジ・ュ・ー・ダ・ス・プ・リ・ー・ス・ト!」、今呟いてみても、本当に素敵です。

(下記は参考まで)
7月25日 東京・中野サンプラザホール、29日 東京・芝郵便貯金ホール、31日 東京・新宿厚生年金会館(昼夜2回公演)、8月3日 愛知・名古屋市公会堂、5日 大阪・フェスティバルホール

★最初の80枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

Disc 1(78:18)
Live at Nagoyashi-Kokaido, Nagoya, Japan 3rd August 1978

1. Intro 2. The Great Gates Of Kiev 3. Exciter 4. White Heat, Red Hot 5. The Ripper 6. Sinner
7. Beyond The Realms Of Death 8. Better By You, Better Than Me 9. Victim Of Changes
10. Diamonds And Rust 11. Genocide 12. Starbreaker 13. Tyrant

Disc 2(75:23)
Live at Festival Hall, Osaka, Japan 5th August 1978

1. The Great Gates Of Kiev 2. Exciter 3. White Heat, Red Hot 4. The Ripper 5. Sinner
6. Beyond The Realms Of Death 7. Better By You, Better Than Me 8. Victim Of Changes
9. Diamonds And Rust 10. Genocide 11. Starbreaker 12. Tyrant

Rob Halford – Vocals K.K. Downing – Guitars Glenn Tipton – Guitars
Ian Hill – Bass Les Binks – Drums
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